アウディ開発秘話|クワトロが雪原で生まれ、TTがデザイン常識を壊した日
アウディというブランドを語るとき、多くの人はこう言います。「質実剛健」「先進技術」「クワトロ」。しかし、その裏側にあるのは、もっと泥臭く、もっと執念めいた開発物語です。氷点下の軍用車テスト、F1とは別軸の狂気、量産不可能と言われたアルミボディ——。ここでは、海外Wikipediaの技術史・車種史をベースに、アウディの“開発秘話”をクルマ好き視点で深掘りしていきます。雪原テストから生まれた「quattro」——軍用車が救世主だったアウディ開発史で最も有名な逸話が、フルタイム4WD「quattro」誕生です。発端は1970年代末。アウディのエンジニアが、冬季テストでフォルクスワーゲンの軍用車VWIltisを運転したことでした。高出力スポーツカーがスタックする雪道を、Iltisは難なく走破。このとき開発陣は確信します。「4WDをスポーツカーに組み込めば、革命が起きる」当時の常識では、4WDは重く、遅く、スポーツには不向き。しかしアウディは、その“不利”を武器に変える発想に踏み込みます。こうして1980年、AudiQuattroがデビュー。そしてWRC(世界ラリー選手権)で無双を開始します。雪...


