国民車の影に秘められた物語――フォルクスワーゲン開発秘話大全
はじめにフォルクスワーゲン(Volkswagen)。その名の通り「国民の車」として親しまれてきたブランドは、ビートルやゴルフをはじめ、世界中の道路と人々の暮らしを変えてきました。けれど、その開発の裏には、単なる大衆車作りでは語り尽くせない、政治的背景、技術革新、そして時にドラマチックな人間模様が隠されています。今回は海外Wikipediaなど信頼性の高い情報をもとに、30〜50代のクルマ好きに向けて、フォルクスワーゲンの開発秘話をマニアックかつエモーショナルに紐解いていきます。1.ビートル誕生とヒトラーの国民車構想1933年、ヒトラーは「国民車(フォルクス・ワーゲン)」構想を発表。価格は「労働者が週5マルクの貯金で買える」水準に設定され、夢の大衆車計画としてスタート。設計を任されたのはフェルディナント・ポルシェ博士。空冷・RRレイアウトという革新的な仕様が盛り込まれた。トリビア:初期のプロトタイプは「KdF-Wagen」と呼ばれ、実際には民間用としてほとんど市販されず、軍用車両キューベルワーゲンや水陸両用シュビムワーゲンへ転用された。2.戦後の再出発を導いたイギリス陸軍第二次世界大戦後...


