サーキットで生まれ、サーキットで磨かれた“跳ね馬”の真の歴史
■序章:フェラーリは「レースをするためだけに」存在したフェラーリというブランドは、単なるスーパーカーメーカーではない。その誕生の動機は、創業者エンツォ・フェラーリの「勝つために走りたい」という揺るがない欲求にあった。エンツォはこう言い切っている。「私はレースをするために車を売っている。」つまりフェラーリは、生まれた瞬間から“サーキットに運命を縛られた”メーカーなのだ。■第1章:F1――フェラーリが最も愛し、最も苦しんだ舞台フェラーリを語るなら、F1を避けることはできない。世界で唯一、1950年のF1開幕年から参戦し続けているチーム——それがスクーデリア・フェラーリだ。●通算優勝数:241勝以上※参照:フェラーリはF1で最も歴史が古く、最も多くの栄冠を持つ“生ける伝説”である。●F1コンストラクターズタイトル:16回●F1ドライバーズタイトル:15回ヌヴォラーリ、ラウダ、シェクター、シューマッハ、ライコネン……フェラーリは“英雄”と呼ばれるドライバーの人生も背負ってきた。■象徴的な黄金期:ミハエル・シューマッハ時代(2000〜2004)フェラーリの歴史で最も語られるのが、この黄金期だ。フ...


