■序章:フェラーリは「名前までも走り続ける」ブランドだった
世界中で愛されてきたフェラーリには、
実は“国によって違う呼び名”が存在する。
ブランドそのものが神話のように語られ、
レースでの勝利、デザイン、エンジンサウンド――
それぞれの国の文化が交じり合い、独自のニックネームへと昇華していく。
この記事では、海外でフェラーリがどう呼ばれ、
なぜその名が生まれたのか、その背景にある逸話や情熱を掘り下げていく。
単に“フェラーリ”と呼ぶだけではもったいない。
海の向こうでどんな愛称が生まれ、どんな感情とともに語られてきたのか――
その物語を、少しマニアックに、そしてエモーショナルに紐解いていこう。

■第1章:アメリカ――「Prancing Horse(跳ね馬)」の国
アメリカでフェラーリと言えば、まず思い浮かぶのが “Prancing Horse” だ。
その由来は、エンブレムに描かれた“跳ね馬(Cavallino Rampante)”。
この呼び名は単なる異名ではない。
アメリカでは“スピードとステータスの象徴”として受け取られており、
名前そのものがブランドのアイコンとなっている。
●アメリカ文化と“跳ね馬”
・西海岸のスーパーカーカルチャー
・映画やドラマに頻出
・レースファンの間でも日常的に使用
特にカリフォルニアではフェラーリは
「週末の自由」「人生の成功」を象徴し、
その象徴性が“跳ね馬”という呼び名をさらに強めた。
■第2章:イタリア――「Il Cavallino(小さな馬)」に宿る誇り
フェラーリの本国イタリアでは、
ブランド自体を “Il Cavallino(イル・カヴァリーノ)” と呼ぶ。
「小さな馬」と聞くと可愛らしいが、
そこには “守るべき伝統” という誇りが込められている。
●由来は第一次世界大戦の英雄パイロット
Wikipediaにもある通り、跳ね馬のエンブレムは
イタリアの撃墜王フランチェスコ・バラッカ少佐の機体が由来。
https://en.wikipedia.org/wiki/Francesco_Baracca
エンツォ・フェラーリが母親から馬の紋章を贈られ、
それを自身のチームの象徴としたという逸話は、
イタリアの人々にとって“血統の証”のように語られている。
だからこそ、イタリア人は車名ではなく
“Cavallino”という魂を呼ぶ。
■第3章:ドイツ――「Roter Blitz(赤い稲妻)」という恐れ
ドイツでフェラーリは “Roter Blitz(赤い稲妻)” と呼ばれたことがある。
ドイツはポルシェ、BMW、メルセデスの本国。
つまり“速さと工学”に厳しい国だ。
そんな彼らがフェラーリに与えたのは
「美しい赤い車」ではなく
「稲妻」 というスピードの象徴だった。
●なぜ“稲妻”なのか
1980〜90年代のF1で、フェラーリの直線スピードが
しばしば話題になったことも影響している。
また、フェラーリ=赤(ロッソコルサ) という色の印象は
ドイツでも強烈で、
“赤い閃光が駆け抜ける” というイメージが呼び名に昇華した。
■第4章:イギリス――「The Scarlet Racer(緋色の走者)」と呼ばれた理由
英国はモータースポーツ文化が特に根付いている国。
そのためフェラーリを
“The Scarlet Racer(緋色の走者)”
と詩的に呼ぶモータージャーナリストが多かった。
スカーレット(緋色)とは、
フェラーリの赤が“ただの赤ではない”という認識の表れだ。
●英国ジャーナリズムの美意識
イギリスでは「車は語るべき存在」という文化があり、
エンスージアストのレビューも文学的。
フェラーリのデザイン・音・走りは
彼らの文章表現にぴったりはまった。
■第5章:日本――「跳ね馬」「赤い悪魔」など多彩な呼び名
日本でもフェラーリには多くの愛称が存在する。
・跳ね馬(海外と同様)
・赤い悪魔(主にレース文脈)
・赤い彗星(特にF1黄金期)
“悪魔”や“彗星”と呼ばれたのは、
日本のモータースポーツ文化が
「圧倒的な強者にドラマを求める」からだ。
1980年代〜2000年代、
フェラーリ=敵役、フェラーリ=象徴的存在
という二面性が日本独自の呼び名を生んだ。
■第6章:フェラーリが国ごとに違う呼び名を持つ理由
フェラーリが多様な呼び名を持つ理由は、
その存在が“文化的シンボル”だからだ。
・速さ
・美しさ
・音
・レースでの英雄たち
・敗北と栄光のストーリー
フェラーリは、それぞれの国の価値観と結びつき、
“ただの車名”ではなく
その国が抱くフェラーリ像そのもの
がニックネームとなった。
■まとめ:世界中の呼び名が語る「ひとつの真実」
フェラーリは、車名よりも愛称が語られるブランドだ。
アメリカの“跳ね馬”、
イタリアの“カヴァリーノ”、
ドイツの“赤い稲妻”、
イギリスの“緋色の走者”、
日本の“赤い悪魔”。
どの呼び名にも、
フェラーリに心を奪われた人々の情熱がある。
呼び名の数だけ、フェラーリに恋をした国がある。
そして、その呼び名のすべてが
フェラーリというブランドの“生きた証”である。
■FAQ(読者がよく抱く疑問)
Q1. なぜフェラーリは“跳ね馬”と呼ばれる?
エンブレムの由来が第一次世界大戦の英雄パイロットの紋章で、
それが象徴として広がったため。
Q2. 海外ではフェラーリは本当に“赤い稲妻”と呼ばれる?
ドイツのモータースポーツ文化では、直線スピードの速さから
そう呼ばれていた時期がある。
Q3. イタリアで“イル・カヴァリーノ”と呼ぶ理由は?
ブランドではなく“魂”を指す呼び名で、
歴史的背景を大切にする文化からそう呼ばれるようになった。
Q4. 日本独自の呼び名は?
“赤い悪魔”や“赤い彗星”など、
レース文脈で誕生した異名が多い。
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