BMW開発秘話|“走りの快感”をブランドの中心に置いた、バイエルンの反骨精神
BMWというブランドを語るとき、ただ「高級なドイツ車」と表現するだけでは足りません。このメーカーの本質は、もっとクルマ好きの心臓に近いところにあります。それは、運転する人間を主役にするクルマ作りです。ステアリングを切った瞬間のノーズの入り方。アクセルを踏み込んだときのエンジンの伸び。FRらしい後輪から押し出される感覚。そして、直列6気筒が高回転まで滑らかに回るあの独特の気持ちよさ。BMWの開発秘話は、単なる技術の歴史ではありません。“移動するための機械”を、“走りたくなる機械”へ変えていった物語です。BMWの正式名称はBayerischeMotorenWerkeAG。英語では“BavarianMotorWorks”と訳される、ドイツ・バイエルン州ミュンヘンを拠点とするメーカーです。BMWの歴史は1916年までさかのぼり、当初は航空機エンジンとの関わりが深い企業として始まりました。BMWの原点は「空を飛ぶエンジン」だったBMWというと、多くの人は3シリーズ、M3、M5、直列6気筒、FRセダンを思い浮かべるかもしれません。しかし、ブランドのルーツをたどると、最初に見えてくるのはクルマではな...


