BMWのレース実績|“駆けぬける歓び”をサーキットで証明した、バイエルンの勝利史

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BMWのレース実績を語るなら、単に「M3が強かった」「F1にも出ていた」で終わらせるのはもったいないです。
このブランドの本質は、市販車の走りの気持ちよさを、レースで本気の武器に変えてきたことにあります。

BMWはツーリングカー、耐久レース、F1、GT、二輪レースまで、幅広いカテゴリーで存在感を残してきました。英語版Wikipediaでも、BMWはツーリングカー、スポーツカー、マン島TTなどで重要なモータースポーツ史を持つメーカーとして紹介されています。

そしてその中心にあるのが、BMW M。
BMW Mは1972年にBMW Motorsport GmbHとして設立され、もともとはBMWのレース活動を支えるための部門でした。現在のMモデルが「ただの高性能グレード」ではなく、レース由来の血筋を持つ理由はここにあります。


BMW Mの原点は、3.0 CSLという“翼を持ったクーペ”

BMWのレース実績を語るうえで、最初に外せないのがBMW 3.0 CSLです。

BMW Mの最初期のレーシングプロジェクトは3.0 CSLでした。英語版Wikipediaでも、BMW M設立後の最初のレーシングプロジェクトとして3.0 CSLが挙げられています。

この3.0 CSLは、ただの美しいクーペではありません。
軽量化のためにアルミパネルを使い、空力パーツをまとい、ツーリングカーレースで勝つために作られたマシンです。巨大なリアウイングを備えた姿から、海外では“Batmobile”の愛称でも知られます。

クルマ好きに刺さる言い方をすれば、3.0 CSLはBMWが「上品なクーペでも、レースでは牙をむく」と世界に示した一台でした。

このクルマの存在があったからこそ、のちのM1、M3、M5へとつながるBMW Mの物語が始まります。


E30 M3は、世界で最も成功したツーリングカーのひとつ

BMWのレース実績で最も象徴的な存在が、E30型BMW M3です。

BMW公式のM Motorsportページでは、1987年にBMW M3ツーリングカーがモーターレースへデビューし、その後1,400勝以上、多数のチャンピオンタイトルを獲得したと紹介されています。さらに、E30 M3は現在でも世界で最も成功したツーリングカーとされています。

BMW Group Classicも、M3 Gruppe A DTM 2.3について、6年間で世界選手権1回、欧州選手権2回、60以上の国内選手権、ニュルブルクリンク24時間とスパ24時間で合計8勝を挙げたと説明しています。

これがBMWらしいところです。

E30 M3は、巨大なエンジンで押し切るクルマではありません。
コンパクトなボディ、FR、自然吸気4気筒、正確なハンドリング。
つまり、軽さ・バランス・回頭性で勝つツーリングカーでした。

30代〜50代のクルマ好きにとって、E30 M3は単なる旧車ではありません。
「M3」という名前が、まだ本当にレースのために存在していた時代の象徴です。


ニュルブルクリンクとスパで鍛えられたBMWの耐久力

BMWは耐久レースでも非常に強いメーカーです。

英語版WikipediaのBMW motorsport項目では、BMWはニュルブルクリンク24時間で21勝を記録しており、これは最多記録とされています。また、スパ24時間でも25勝を挙げていると記載されています。

ニュルブルクリンク24時間とスパ24時間は、ただ速いだけでは勝てません。
路面変化、天候、夜間走行、混走、ブレーキ、タイヤ、燃費、ドライバー交代。
すべてが問われます。

そこで何度も勝つということは、BMWのレースカーが単に鋭いだけでなく、長時間を走り切る信頼性と扱いやすさを持っていたということです。

BMWの魅力は、ここにあります。
ドライバーが信じて踏める。
長いレースでもリズムを崩さない。
コーナーで前へ出る。
最後までクルマが応えてくれる。

これは「駆けぬける歓び」の、レースにおける答えです。


1999年ル・マン、BMW V12 LMRが総合優勝

BMWのレース実績で最も大きな金字塔のひとつが、1999年のル・マン24時間総合優勝です。

英語版Wikipediaでは、BMW V12 LMRはBMW MotorsportとWilliams Racingの協力で作られたル・マン・プロトタイプで、BMWにとって現在まで唯一のル・マン24時間総合優勝をもたらしたマシンとして説明されています。

1999年のル・マン24時間は、ヤニック・ダルマス、ピエルルイジ・マルティニ、ヨアヒム・ヴィンケルホックが乗るBMW V12 LMRが優勝しました。英語版Wikipediaの1999年ル・マン24時間項目でも、このレースはBMW V12 LMRが勝利したと記録されています。

この勝利が熱いのは、相手が強烈だったことです。
同年のル・マンには、トヨタ、メルセデス、アウディ、日産など、そうそうたるメーカーが集まっていました。

その中でBMWは勝ち切った。
しかも、前年のV12 LMでは機械的トラブルや空力面の問題で苦しみ、そこからV12 LMRへ大きく改良して挑んだ末の勝利でした。

これはまさに、失敗を研ぎ直して、世界最高峰の耐久レースで頂点に立った物語です。


F1ではエンジン屋としても、ワークスとしても爪痕を残した

BMWはF1でも重要な存在でした。

英語版Wikipediaでは、BMWはF1に1950年代から関わり、1980年代にはBrabham向けにBMW M12/13直列4気筒ターボエンジンを開発したと説明されています。

BMW in motorsportの項目では、BMWエンジン搭載車はF1で20勝を挙げ、1983年にはドライバーズチャンピオンを獲得したと記載されています。さらに、2006年にはBMWがSauberを買収してコンストラクターとして参戦し、2008年カナダGPではロバート・クビサがBMW Sauberとして唯一の勝利を挙げました。

ここでBMWらしいのは、エンジン屋としての存在感です。
直列4気筒ターボでF1を戦う。
小さな排気量から、とんでもないパワーを絞り出す。
まさに、BMWのエンジニアリングがもっとも荒々しく光った時代です。

F1でのBMWは、フェラーリやメルセデスほど長く支配したわけではありません。
しかし、エンジンで勝負したメーカーとして、確かな爪痕を残したことは間違いありません。


McLaren F1 GTRの心臓にもBMWがいた

BMWのレース実績で、マニアがニヤリとするのがMcLaren F1 GTRとの関係です。

BMW in motorsportの項目では、McLaren F1 GTRはBMW設計のS70 6.1L V12エンジンを搭載し、1995年のル・マン24時間で優勝したと紹介されています。

つまりBMWは、自社名義のV12 LMRで1999年にル・マンを制しただけでなく、その前にマクラーレンF1 GTRの心臓としてもル・マン勝利に関わっていたのです。

これは非常に美味しいトリビアです。

車体はマクラーレン。
でも心臓はBMW。
自然吸気V12が、雨のル・マンを制した。

BMWファンにとっては、エンブレムが前に出なくても、勝利の奥にBMWのエンジンがいたという事実がたまりません。


ディーゼルでニュル24時間を総合優勝した異色の実績

BMWのレース史には、かなりユニークな実績もあります。

BMW in motorsportの項目では、BMWワークスのE36 320dが、ニュルブルクリンク24時間でディーゼル車として初の総合優勝を果たしたと記載されています。

これもBMWらしい勝ち方です。

スポーツカーや大排気量エンジンだけが主役ではない。
ディーゼルでも、レース戦略と耐久性を武器にすれば勝てる。
燃費、トルク、安定性を使って長丁場を攻略する。

派手な音や高回転だけがレースではない。
効率と粘りで勝つBMWという、少し渋い一面がここにあります。


BMWのレース実績まとめ

BMWの主なレース実績を整理すると、次のようになります。

分野 主な実績
ツーリングカー E30 M3が1,400勝以上、世界選手権・欧州選手権・多数の国内選手権を獲得
耐久レース ニュルブルクリンク24時間で21勝、スパ24時間で25勝
ル・マン 1999年にBMW V12 LMRが総合優勝
F1 BMWエンジン搭載車が20勝、1983年ドライバーズタイトル
GTレース BMWエンジン搭載のMcLaren F1 GTRが1995年ル・マン優勝
ALMS 2001年、2010年、2011年にGTチーム/メーカータイトル
ディーゼル耐久 E36 320dがディーゼル車初のニュル24時間総合優勝

BMWのレース実績は、単に「速い車を作った」という話ではありません。

E30 M3のように小さなツーリングカーで勝つ。
V12 LMRのようにプロトタイプでル・マンを制す。
F1ではエンジンで世界王者に関わる。
ニュルでは耐久力で勝つ。
ディーゼルでも勝ち筋を作る。

つまりBMWは、カテゴリーごとに違う勝ち方をしてきたメーカーです。


なぜBMWのレース史はクルマ好きに刺さるのか

BMWのレース史が特別なのは、速さの根っこにいつも「運転する楽しさ」があるからです。

BMWは、単にパワーでねじ伏せるブランドではありません。
フロントエンジン、後輪駆動、重量バランス、ステアリングフィール、エンジンレスポンス。
そうした要素を積み上げて、ドライバーがクルマを操る感覚を大事にしてきました。

だからE30 M3は今も愛されます。
だからMモデルは特別視されます。
だからBMWのレース実績には、数字以上の熱があります。

BMWの勝利は、ただのメーカーの勝利ではありません。
ドライバーズカーという思想が、サーキットで証明された瞬間の積み重ねなのです。


よくある疑問

BMWはどんなレースで強かったのですか?

BMWはツーリングカー、耐久レース、F1、GTレースで大きな実績を残しています。特にE30 M3は1,400勝以上を挙げた世界屈指のツーリングカーで、ニュルブルクリンク24時間やスパ24時間でも多数の勝利を記録しています。

BMW Mはレース部門として始まったのですか?

はい。BMW Mは1972年にBMW Motorsport GmbHとして設立され、当初はBMWのレース活動を支えるための部門でした。最初期のレーシングプロジェクトにはBMW 3.0 CSLがあります。

BMWはル・マン24時間で総合優勝していますか?

はい。1999年にBMW V12 LMRがル・マン24時間で総合優勝しました。これはBMWにとって現在まで唯一のル・マン総合優勝として知られています。

BMWはF1で勝ったことがありますか?

はい。BMWエンジン搭載車はF1で20勝を挙げ、1983年にはドライバーズチャンピオンを獲得しました。またBMW Sauberとしては、2008年カナダGPでロバート・クビサがチーム唯一の勝利を挙げています。

E30 M3はなぜ伝説なのですか?

E30 M3は1987年にレースデビューし、1,400勝以上、多数のチャンピオンタイトルを獲得しました。BMW公式でも、世界で最も成功したツーリングカーとして紹介されています。


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