フォルクスワーゲンというと、多くの人は“よくできた実用車”を思い浮かべます。けれど、あのVWエンブレムは、ときに砂漠を裂き、氷雪の森を蹴散らし、標高4,000m超の山岳で酸素の薄い空を切り裂いてきました。
量産車の「真面目さ」を支える裏側には、勝つために徹底して研ぎ澄ませた“別人格”がいる。その代表格が、WRC(世界ラリー選手権)とダカール、そして電動プロトタイプ「I.D. R」の記録挑戦です。 ウィキペディア+2ウィキペディア+2
1) WRC:2013〜2016年、復帰から“4連覇”までの物語
フォルクスワーゲンのワークスラリー体制(Volkswagen R Motorsport)は、2013年から2016年までWRCに本格参戦し、マニュファクチャラーズ選手権4回、ドライバーズ選手権4回を獲得。さらにWRC勝利数は44勝と記録されています。 ウィキペディア
ここが“胸を熱くする”ポイントは、単なる強さではなく、復帰の流れが美しいことです。
いきなり「ポロR WRC」で殴り込みをかけたのではなく、2011年には複数のラリーにテスト的に参加し、2012年は開発を進めながらキャンペーンを走り、2013年にワークスとして完成形で登場する。段階を踏んで勝ちに行く、その“作り込みの時間”がいかにもVWらしい。 ウィキペディア
そして結果は残酷なほど明快でした。
WRCマニュファクチャラーズ選手権の年度別記録でも、2013〜2016年はVolkswagen(Polo R WRC)が4年連続で王者として並びます。 ウィキペディア
“勝つまでの苦労話”はレース史に多いですが、VWの場合は“勝ってからの継続”が異様に強い。ラリーは路面も天候も毎回変わるのに、4年続けてタイトルをもぎ取るのは、偶然では説明できません。 ウィキペディア+1
余韻が残るのは「勝ち逃げ」ではなく「志半ばの撤退」だったから

2016年、チームは4年連続のマニュファクチャラーズ制覇を達成し、ドライバーズタイトルも4年連続で獲得した、と記されています。 ウィキペディア
ところが同年、WRC撤退を決定。しかも、翌年規定に向けた新型ポロの開発・テストも進んでいた中での撤退だった、とWikipedia本文では触れられています。 ウィキペディア
“最強のまま去る”というのはロマンがあります。
ただ、ファン心理としてはこう思ってしまう。「その続きが見たかった」と。強すぎたワークスが突然いなくなると、記録は残っても“物語の熱”は宙に浮く。だからこそ、VWのWRCは今も語り継がれます。 ウィキペディア
2) ダカールラリー:砂漠で証明した「壊れない速さ」
ラリーが“森の格闘技”なら、ダカールは“機械の耐久力と人間の執念”が試される舞台です。
Dakar Rally(英語版)の記述では、2009年にVWがワークス参戦として初勝利(Giniel de Villiers)、その後2010年にCarlos Sainzが優勝、さらに2011年にNasser Al-Attiyahで3度目の勝利を挙げ、WRC参戦準備に集中するため撤退したという流れがまとめられています。 ウィキペディア
この3連覇(2009〜2011)が刺さるのは、「速い」だけではなく、**長丁場の過酷さを勝ち切る“設計思想”**が見えるからです。
VWの量産車が評価されるとき、よく言われるのは“剛性感”“骨太感”“しっとりした直進性”。それらは派手ではないけれど、ダカールのような競技では最終的に武器になる。耐久とマネジメントは、ブランドの性格が出ます。 ウィキペディア+1
3) I.D. R:エンブレムはそのまま、心臓だけ未来に載せ替えて最速を獲りに行った
そして近年の“熱い一撃”が、電動プロトタイプ Volkswagen I.D. R です。
I.D. Rの英語版Wikipediaでは、2018年のパイクスピークで7:57.148を記録し、電動車の記録だけでなく“総合記録”も更新した、と明確に書かれています。 ウィキペディア+1
パイクスピーク側のWikipedia(記録表)でも、2018年のAWD(Unlimited)枠として Romain Dumas / Volkswagen I.D. R / 7:57.148 が掲載されています。 ウィキペディア
ここがエモいのは、舞台が“高地”だからです。内燃機関が空気の薄さに苦しむ場所で、電動は理屈の上でも強い。VWはそこに「勝てる未来」を持ち込み、実際に記録として刻んだ。 ウィキペディア+1
さらに2019年、I.D. Rはニュルブルクリンク北コースで6:05.336を記録し、電動車のラップレコードを更新した、とWikipediaにあります。 ウィキペディア+1
「量産EVの宣伝」だけでは終わらせず、最も象徴的な“聖地”で数字を残す。この一連の動きは、WRCで4年連続王者を取りに行った時と同じ匂いがします。勝てる場所を選び、勝てる形に仕立て、勝った証拠を世界に置いていく。 ウィキペディア+1
まとめ:VWのレース実績は「合理性が情熱に変わる瞬間」そのもの
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WRCでは、2013〜2016年に4年連続でマニュファクチャラーズ王者(Polo R WRC) ウィキペディア+1
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ダカールでは、2009〜2011年にワークスとして3勝し、次の挑戦(WRC)へ舵を切る ウィキペディア+1
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I.D. Rでは、パイクスピーク(2018)とニュル(2019)で“時代の象徴”になるタイムを刻む ウィキペディア+2ウィキペディア+2
フォルクスワーゲンの勝利は、派手な武勇伝というより、綿密な準備と合理性が“走りの感動”に化ける瞬間にあります。
だから30〜50代のクルマ好きほど刺さる。「静かに速い」は、最高にかっこいい。 ウィキペディア+1
よくある疑問
Q1. フォルクスワーゲンが一番“無双した”カテゴリーは?
A. 記録として分かりやすいのはWRCです。2013〜2016年にマニュファクチャラーズ選手権4連覇が一覧で確認できます(Polo R WRC)。 ウィキペディア+1
Q2. ダカールの3連勝(2009〜2011)は誰が勝ったの?
A. 英語版Wikipediaでは、2009年Giniel de Villiers、2010年Carlos Sainz、2011年Nasser Al-Attiyahでの勝利、とまとめられています。 ウィキペディア
Q3. I.D. Rのパイクスピークのタイムは公式にどこで確認できる?
A. I.D. Rの英語版Wikipediaに7:57.148と記載があり、パイクスピーク側のWikipediaの記録表にも同タイムで掲載されています。 ウィキペディア+1
Q4. I.D. Rのニュル北コース6分05秒台は“何の記録”なの?
A. ニュル北コースのラップタイム一覧(Wikipedia)では、I.D. Rが“電動の総合記録保持”として6:05.336で言及されています。 ウィキペディア+1
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